書き逃げ

映画、音楽、落語など

2017-01-01から1年間の記事一覧

『新感染 ファイナル・エクスプレス』主に顔の話をしよう。

薄い感想書きます。 shin-kansen.com かなり面白い。のだが、洗練されてない頃のK-POP的な泥臭さがあって、そこは非常に惜しかった。 どうも「泣かすゾンビ映画」として話題になっているらしい。それはその通りだ。終盤、全力で泣かしにかかってきますよ。で…

『エイリアン:コヴェナント』愚行によって推進する話はもうやめて欲しい

ジョージ・ミラー先生が『怒りのデスロード』で挙げた成果を踏まえる気にはならんのか……。 www.foxmovies-jp.com 最初にいいと思ったところを書くと、画です。腐ってもリドリー・スコット作品、ほほうと思わせてくれます。宇宙服は前作の『プロメテウス』の…

『エル ELLE』面白いにもほどがあんだろ!

他の映画はすっ飛ばすしかないよなー。 gaga.ne.jp 『エイリアン:コヴェナント』とか『新感染 ファイナル・エクスプレス』とかもね、見てはいたんですよ。でも、それは後でもいいでしょう。 ポール・ヴァーホーベン監督の久しぶりの作品ということで(ザッ…

『ダンケルク』戦争を体験した人の回想の形式

やっと見ましたよ。 wwws.warnerbros.co.jp 思っていた映画とは違った。雑に言うと、俺が『プライベート・ライアン』とか『ハクソーリッジ』を想像していたということだ。新兵地獄巡り映画だろうと思っていたわけだ。……あ、それはその通りだったな。俺が想像…

『散歩する侵略者』映画をよくわかってない人としての感想。

本当は俺も『ダンケルク』が見に行きたかったよ。 sanpo-movie.jp 黒沢清監督の映画、苦手なんです。それは、俺が映画について見識があっての意見ではない。見識を比較すれば、そもそも黒沢監督に叶うわけがない。シネフィルでないのは自覚しております。 な…

『ベイビー・ドライバー』観て損はない。んだけど……。

ちょっと期待しすぎたかもしれない。 www.babydriver.jp 面白かった。かなり楽しめた。観に行ってまず損はしないと思う。 ……んだけれど、当初の期待が大きすぎ、また途中から「お、これはすごいかも」と思いすぎてしまったせいで、後半のガッカリが大きく感…

『ワンダーウーマン』ガル・ガドットを見るための映画

とても残念な出来……。 wwws.warnerbros.co.jp 結構期待をしていた。DCEU映画にはずっと「不発」感を持っていたので、「女性映画監督で」という限定条件が付いていたとしても(アメリカで)大ヒットしたのは凄いと思ったし、なにかキラリと光るものがあるのだ…

『スパイダーマン:ホームカミング』かなり楽しめるが、キートンの怒りは…。

品川のIMAX 3Dで鑑賞。 www.spiderman-movie.jp かなりよく出来ていて、楽しめた。ぺちゃくちゃ喋りまくる小僧っ子であるところのピーター君、イヤな感じになる可能性もあったわけだが、トム・ホランドの好感を持てる演技でどうしても感情移入してしまう。こ…

『ターミネーター2 3D』現代アクション映画の金字塔(の3D版)

言いすぎではないと思う。 t2-3d.jp 一作目に続き、またも遠路はるばる立川まで赴き、見てきた。3Dかどうかは抜きにしても、とにかく画面がきれいで、というか「かつて見た、記憶の中のままの美しさの」『T2』が見られてよかった。3D自体も、「なんとか効果…

『トランスフォーマー/最後の騎士王』では満たされないロボット欲

IMAX3Dで見てきた。 tf-movie.jp ネタバレも何もねえ……ストーリーはほぼないも同然だ。なんとなく派手なシーンがいくつもあって、それらを繋ぐ地味なシーンが、それでもできる限り派手なように撮られている、という感じの映画である。長く長く週刊連載をして…

『ターミネーター』30年目の真実

もちろんタイトルはウソ、大げさ、紛らわしいタイプのものです。 立川の極音上映で見てきた。もしかすると、というかかなり高い確率で、スクリーンで見たのは初めてだ。日曜洋画劇場で見たり、それ以降はレンタルで見たり、午後ロー落ちした時に見たりしたの…

『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』の極薄感想

ネタバレなしです。 themummy.jp 大変楽しい映画でした。 とにかく展開が早い。トムがどういう人間なのか(なかなかの小悪人だし、軍人にしては弱さが強調されている)は最低限わかるように出来ているのはいいとして、「これどうなっとるねん」という疑問は…

『メアリと魔女の花』の平たさ

多分面白くないのだろうと思いながら見たら、予想以上に面白くなかった。 www.maryflower.jp 米林監督にたいして悪感情は持っていない。 …と言うのは、人情論だ。希代のエキセントリック老年である駿の下で辛い思いをしてきたアニメーターに幸せになって欲し…

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で身につまされあう

今年の身につまされ映画2作目。 第1作『メッセージ』について書いたのはこちら。 shigerumizukiisgod.hatenablog.com 個人的な身につまされを抜きにしてもかなりの傑作だと思う。基本的にコメディでありながら、最後は心に何か暖かい感じがしつつどっしり重…

映画『メッセージ』のネタバレ感想プラスアルファ

「家内安全のお札をもらいに行くの、はじめさんも一緒に行かない?」 義理の母からそう誘われたのは、俺がまだ川崎大師に行ったことがないと言ったからだった。 「佑美が一度ぐらいは連れて行ったのかと思ってた」 笑いながらお義母さんはそう言った。確かに…